[オリジナルのブログより転載]
久しぶりのカメラネタです。タイトルの通り、最近SIGMAマウントコンバーターMC-11を購入したので、この興味深いブツについて書き綴ってみたいと思います。――とその前に、自分がこれを手に入れるに至った経緯についてまとめておく必要があるかもしれません。
自分がSIGMAのレンズで持っているのはEマウントの30mm F2.8 DN と60mm F2.8 DN Artの二つのみ。キャノンマウント、シグママウントのいずれのレンズも所有していません。MC-11を使ってみようかなと考えるユーザのほとんどは、おそらくキャノンマウントのArtレンズを所有していて、ソニーのαボディにも興味のあるマニアではないかと推察されるわけですが、自分のように「αユーザではあるけれども、シグマのEマウントレンズ以外も使ってみたいと考えている」という奇特な方の参考になればと思い、ここに書き留めておく次第です。
さて、シグマのレンズといえば、やはりまず思い浮かぶのは、50mm F1.4 DG HSM Artや 35mm F1.4 DG HSM Artといった超弩級の単焦点Artレンズでしょう。実際、MC-11をキーワードに検索してみると、こうした超弩級のArtレンズをSONY αボディで試してみたいッ！ という方がほとんどすべてのように感じられます。
しかしながら自分がまず使ってみたいと考えていたのは、24-105mm F4 DG OS HSM Artでした。つまりズームレンスが欲しかったわけです。もちろんSONY α EマウントにはSEL2470ZというZeissレンズがあるものの、望遠側が少し長いシグマの24-105はかなり惹かれるものがありました。こいつをα7とα7sにつけて、ボケが欲しい時にはSEL55F18を使えば、……と妄想を膨らませながら24-105mm のスペックに眼をやると、なんとなんとその重量は885g。単焦点をメインに使ってきた自分にはチと重すぎます。自分が所有しているレンズの中で一番重たいのがCONTAX Vario-Sonnar 80-200mm F4で、これでもその重量は680g。これよりも重たいレンズというのはロートルの自分としてはかなり苦しい。
――さてもう一つ、シグマのレンズをあれこれ物色しながら常に頭の片隅にあったのが、今年の夏に発売されるという噂のsd Quattroの存在でした。これはフルサイズではなくAPS-Cで、24-105mmをこれにマウントして使うとなると、35mm始まりで確かに望遠側は有利になるものの、仕様としては現在所有しているCONTAX Vario-sonnar 35-70mm F3.5とそれほど変わらず、むしろ明るさの点では僅かながら不利になってしまう。そんなふうにあれこれと思案しているときにふと眼に入ったのが、APS-C用でContemporaryシリーズのひとつ、SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMの存在でした。しかしこれをα7で使うとなると、クロップされた1000万画素でしか使うことができない。だったらいっそのこと、二年半近く使い続けてきたα7をAPS-Cのα6300に替えるのはどうかと思いたち、――というかんじで、結論に至った次第。「レンズのためにボディを買い換える」というなんとも本末転倒なことになってしまいましたが(苦笑)、レンズとMC-11、そして新しく我が家にやってきたレンズ、SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMをマウントしたのが上の写真となります。
この二日間で色々と試してみて、シグマの公式アナウンスとはいい意味で違ったところなども見つけたりしたので、その使用感について追々以降のエントリで語っていきたいと思います。
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