福島県の中通りには巨石群があちこちにあることを、福島市にあるUFOふれあい館を訪ねたおりに知りました。色々と調べてみると、なるほどあるわあるわ(爆)。なかでも二本松のお隣、本宮市にある岩角山は山全体を占める境内のあちこちに巨石が点在していて面白そう、――ということで、少し前の福島行ではこの岩角山にチャレンジしてきました。
チャレンジといってもそれほど難儀な山ではなく、普通の靴でもまあ、十分に登れます。自分が訪ねたのは七月の中旬でかなり蒸し暑かったのですが、山の中は竹林を抜ける冷気も心地よく、なかなか快適でした。駐車場を出たところからいきなりの階段なのですが、境内を入った右手にある金華水を横目に仁王尊像が待ち受ける坂を上り始めると、三十三観世音を彫った巨石巡りを愉しむことができます。
毘沙門堂は会津の山寺でも見慣れた精緻な木彫りが美しく、見所のひとつといえるでしょう。福島の寺巡りの愉しみのひとつです。
慈覚大師が草庵として風雪を凌ぎながら毘沙門天を彫ったと伝えられる岩窟弁天の石窟は中を覗くことも出来るのですが、ちょっと狭かったのでこちらもやり過ごして上に進みました。
千手観世音菩薩を彫った通称「落ちない石」。貞観大地震と先の東日本大震災のときにも落ちなかった石であることを綴った看板が傍らに掲げられていました。
山中に辿り着くと、もう巨石がごろんごろんとあちこちに点在してあり、正直お腹いっぱい状態(爆)。
那智観音堂、奥の院、愛宕堂などはけっこう上の方にあって、ここに来るまではやや険しい道を耐える必要がありますが、竹林かを抜ける冷気が心地よく、夏であれば頑張って登ってくるだけの価値はあります。
車でないとなかなか行くことはできない山奥にありますが、点在する福島の巨石を一度にたくさん見ることができるという点ではかなり貴重。自分のような巨石巡りの初心者であれば、まずは第一に訪ねてみるべき場所といえるのではないでしょうか。オススメです。
なお、このときは始めてα6300にMC-11をつけて、SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSMを使ってみたのですが、DSC-RX1のCarl Zeiss Sonnar 35/2に比較するとちょっとコクがないかなァ、……という印象でした。ただ色に関しては、Lightroomで若干の修正を施せばいいだけで、それよりもやはりこのレンズの醍醐味は解像感でしょう。これに関してはかなり満足でき、このあとの福島行もこの組み合わせで挑んだ次第です。