前回の続きです。大悲山の石仏を見てから向かったのは、桜が満開と伝えられる相馬小高神社。同じ南相馬とはいえ、山道を抜けて大きな道路に出るとそこそこ車の通りもあって、ごくごく普通の田舎町という雰囲気になってきます。
カーナビの案内された通りに神社の建物が見えたところを曲がろうとすると、駐車場が見当たらず困ってしまいました。すぐ向こうには川が見え、橋のさらにその先には満開の桜が眺められます。しかし車が停められないのでは仕方がありません。とはいえ事前に調べた限り駐車場はあった筈だけど……と考えながらとりあえず川向こうの桜だけでも写真を撮りたいと思って脇道を入ると、目の前の神社には貴船神社という看板が。目的の相馬小高神社は川向こうのまだ先にあるようです。
川を渡っていくと、一の鳥居と思しきもののすぐそばに駐車場があったのでそこに車を停めました。しかし小高城址と書かれた石碑の石段を上っていって気がついたのですが、この向こうに広い駐車場が用意されており、地元の方々は皆そこを使っていたようです。
いまが満開と聞きつけてか、たくさんの地元の人たちが桜を愉しんでいました。
小高城跡とされる広場は写真の通りに満開の桜。神社にもひっきりなしに参拝客が訪れていました。
かといって有名所の神社のような賑やかさはなく、いかにも地元の鎮守様といった感じの落ち着いた雰囲気がとてもイイ。
さて、相馬といえば野馬追で馬に縁があるわけで、今回は祓詞の代わりに、最近覚えた平田篤胤伝とされる天津祝詞をささっと唱えてみました。
なぜ今回はこれにしたかというと、この禊祓詞には最後の方に「天の斑駒の耳振り立てて聞こしめせ」というふうに「駒(馬)」の言葉が入っているからという単純な理由だったりします。
とりあえずいつも通りに祝詞をささっと終わらせて写真撮影へと移ったわけですが……一番撮りたかった枝垂れ桜のすぐ隣に車が停まっている(^^;)。
仕方なくアングルを変えて何枚が写真におさめたあと、次なる目的地である相馬中村神社へと向かうことにしました。続く。