圏央道が東北道と繋がった昨年から東北へ旅行することが多くなりました。神奈川北部に在住している自分としては、首都高の渋滞を通過することなく東北道に乗ることができるようになってからというもの、東北へ行くのに実感としてだいたい一時間半くらいは短縮されたような気がします。東北の玄関口となる福島の白河までは三時間、会津若松や福島市まではおおよそ四時間ほどでしょうか。新東名を使って名古屋へ行くような感覚で一泊旅行ができるようになったというわけです。というわけで、ここではメインのブログにも掲載しているカメラ機材の話題にくわえて、主に東北旅行をした際に撮影した写真を添えて、拙い旅行記を綴ってみたいと考えています。
まずはこれ。先月、磐梯熱海へ一泊旅行をしたおりに立ち寄った二本松の「陶芸の杜おおぼり」で手に入れた相馬焼の湯飲みをSIGMA sd quattroで撮ってみました。レンズはFlickrの方にはなぜかデータが表示されないのですが、SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary です。このデータが表示されないのは、今のところsd quattro固有の現象で、α6300にMC-11を介してこのレンズを使った場合にはキチンと表示されています。まあ、ライティングは素人ゆえのいいかげんなものですが、フラッシュを使って強制的にISO100にしてしまえばそれほど神経を使うことなくJPEGでも撮影できることが判りました。
この湯飲みを手に入れた「陶芸の杜おおぼり」は、福島県浪江町にあったものが震災によって営業中止となったものの、現在は二本松市小沢工業団地にて営業中、――ということをネットで知り、かねてより二本松に立ち寄る機会があれば是非とも訪ねてみたいと思っていたのでした。
建物は写真の通り質素なプレハブ小屋ながら、なかには窯元ごとにたくさんの焼き物が展示販売されており、さてどれにしようかと選ぶのに迷います。同じ大堀相馬焼の湯飲みでも窯元ごとに個性があるのは、こうした焼き物に詳しくない自分が見ても判るくらいで、結局、まずは大堀相馬焼のなかでも定番中の定番たる、二重焼きの湯飲みを選んだ次第。
「青ひび」に走り駒、そして二重焼と大堀相馬焼の三要素をくわえた湯飲みは一見すると普通の湯飲みに見えますが、ところがところが、吃驚なのがこの二重焼きの効能で、湯飲みの底にある二重焼きのところには桜の花びらをあしらったような穴があり、ここにそっと指をひっかけるようなかたちで手に持つと、火傷するくらいに熱いお茶を入れてもまったく熱くないという――。大変気に入ったので、次回また訪れる機会があったおりには、この湯飲みに合わせた急須と珈琲カップを手に入れたいと考えています。