すでに周りは葉桜で躑躅さえ散り始めている四月の下旬に桜の写真をあげるとは何ともはや、ですが、先月購入したVario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS の簡単な使用感です。これまたGMレンズじゃない方をいまさらという感じですが、フルサイズのα7sで”気軽に”使えるズームは前々から欲しかったので、ちょっと早い五十歳の誕生日プレゼントにと手に入れた次第。
ここ最近はα7sにこのレンズをつけて愉しんでいます。一泊や日帰りの旅行ではSIGMA sd Quattro + 18–35mm F1.8 DC HSMという組み合わせがほとんどなので、とにかくこの軽さが素晴らしい、というかありがたい(^^;)。まあ、おしなべてレンズが重いのには重いなりの理由があるわけで、チャンとしたものをチャンと撮りたいということであれば、今でもSIGMA sd Quattro + 18–35mm F1.8 DC HSMで挑みますが、素人の写真好きゆえ常在戦場というわけでもなし、カジュアルに撮影を愉しむカメラとレンズもまた必要でしょう。
このレンズ、ネットを覗いてみると評価が真っ二つに分かれているような感じです。ツァイスとは名ばかりのゴミレンズで、周辺の描写が云々、ボケが云々などなど風景写真を「作品」として撮る目的でこのレンズを使用された方の評価は散々の様子。しかしながら自分のように「そもそもあまり絞って撮らない(フルサイズでもF5.6くらいまで、APS-CだとF4.5くらいまで)」「気軽なスナップ目的」で使うのであれば、この軽さと描写のバランスはとても好ましいものと感じています。
正直、ほとんど開放で、せいぜい絞ってもf4.5くらいまでなので、そもそもこのレンズの潜在能力をフルに活かした写真を撮っているのかと聞かれれば疑問ながら、まあ、とりあえずキチンと写って軽ければ没問題。また自分が使っているボディがα7sというのも大きいかもしれません。これがα7Rだったりすると「解像感ガー」ということになるのかもしれません。そもそもツァイスといってもTessarのズームですからね。CONTAX時代に色々と使っていた自分からすると、”所詮”はTessarである(^^;)。
色のりはSEL55F18やDSC-RX1のSonnarに比較すると、ちょっと薄いかな、という感じです。ボケとかはこれまた”所詮”はF4のズームですから、モンスターレンズのSIGMA 18–35mm F1.8 DC HSMとは比較になりません。
ボケを活かすズームということであれば、α6300に MC-11+SIGMA 18–35mm F1.8 DC HSMという組み合わせで挑むでしょう。APS-Cのボディにレンズの組み合わせの方がボケるという妙なことになっていますが、自分の手持ちの機材ではそうなってしまっているのだから仕方がない(^^;)。GMレンズ。確かに性能は抜群なのでしょうが、重すぎるのはちょっと……。そこまで重い機材を持ち出して本気を出すのであれば、sd Quattroを選びますよね。
F2.8ではないF4とはいえ、α7sならISOをガンガンあげてISO12800くらいで撮っても色のりも良いし、AFでピントもしっかり合ってくれますし、文句のつけようがありません(あくまで個人的印象)。極限の解像感を求めるのでなければ、ズームも24mmという広角からだし、α7sには最適なレンズといえるのではないでしょうか。オススメです。