最近購入したsd Quattroは相当気に入っていて、現在のところ、何を撮るにしても基本的にはこのカメラというようになってしまっています。もちろん毎日の愛犬撮りはα6300とα7sを使っているのですが、日常撮りのために鞄の中へ入れておくのはsd Quattro+SIGMA 30mm F1.4 DC HSMの組み合わせが多く、f1.4の開放値とも相まってだいたいのものはこれで間に合ってしまいます。
日帰り旅行ではsd Quattroに18-35mm F1.8 DC HSMがベストともいえ、ほとんどがこれで没問題ではあるものの、最近秩父の寺を訪れたおりどうにも28mm相当では建物全体がおさまりきらないことが多く、「もっと広角であれば……」と思うことがしばしば。と言うわけで、sd Quattro用に広角レンズを導入するか、それとも別のものを――と熟考した末、今回のdp0 Quattroの導入と相成った次第です。
理由は、
- 最近発表された12-24mm F4 DG HSMは非常に高性能なレンズですが、フルサイズ対応ゆえ激重で値段も割高。APS-Cサイズのsd Quattroとα6300でしか使わないレンズとしてはちょっと……。
- APS-C用で現存のレンズとなると、10-20mm F3.5 EX DC HSMや8-16mm F4.5-5.6 DC HSM があるけれども、一応sd QuattroとMC-11対応レンズではない。
……と、そんなことを考えながらふとdp0 Quattroの仕様を覗いて見ると、重さは500gほどで、上に挙げた二本のレンズと変わりません。sd Quattro一台でレンズ交換する手間を考えると、dp0 Quattroをsd Quattro+18-35mm F1.8 DC HSMとセットで持ち歩いた方が効率が良いのではないか。
そうして購入を決意したdp0 Quattroですが、いくつかの懸念がありました。そもそもdp2、 dp3 Quattroを購入しながら結局売却してしまったのは、眼の悪化ゆえ液晶画面での撮影が困難になったためでした。しかし自分がdp2, dp1 Quattroを購入した当時と異なり、今はLCDビューファインダーがあります。これを使えばいけるのではないかと思い、今回はLCDビューファインダーキットにしたのですが、これが大正解。sd QuattroのEVFは未だに散々な評価のようですが、不満はありません。そしてこのLCDビューファインダーも素晴らしい出来映えです。
数日前に届いたものの、広角でそれほど絵になる場所が近所にはありません。仕方なく今日はちょっとだけ足を伸ばして市内の神社に行ってきました。神社の建物であればdp0が得意とするゼロディストーションを堪能できるのではないかと思った次第ですが、さて、結論はいかに――。
悪くないと思います。というか、縦横の傾きをなくしてしっかり構えると、超広角レンズで撮ったという感じがしません。それほどまでに自然に見えてしまうのは、さすがゼロディストーションの威力というべきでしょうか。
というわけでこれからsd Quattroともども旅のお供に連れ出して寺巡りを愉しんでいきたいと思います。