Kindle Unlimitedに”未だ”加入しているので、チラッと覗いてみました。Kindle版の実売価格が99円と格安なので、Kindle Unlimitedに加入していない方でも気軽に手に取ることができる一冊かと思うのですが、「四の五の言わずに、こちとらとにかく1円でもケチりたいんだからどんな内容か早く教えろ」という方のために(爆)、収録されている作例のデータについて少しだけ。作例で使用されているレンズは、
- SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art : 5枚
- SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM : 4枚
- SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art : 5枚
- SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art : 5枚
の四本で、それぞれに撮影モード、露出補正、ISO、WB、カラーモードのデータが記載されています。ただKindle本に限らず、これは本という媒体の宿命ともいえるのですが、Foveonマニアの方々が当然のごとく行うであろう等倍での鑑賞を行うことはできません。ウェブにアップロードされている作例であれば、まずは等倍で、――というのがFoveonマニアの当然の所作ではないかと推察されるものの、この本ではそれができないため解像感はどうなのかといった細部のレビューは難しいながら、一枚の写真として眺めたときの色味については自身が普段から使用されているディスプレイなどで確認できるため、たとえば他のカメラの写真との比較は十分に可能でしょう。もっともこのあたり、今後のリリースでは、等倍切り出しの写真をサムネイルみたいにして添付しておけばもっとマニア心を満足させる一冊に仕上がるカモよ、……と感じた次第です。
作例がRAW現像されたものなのか、あるいはその現像もパラメータをいじることなく出力されたものなのか、はたまたJPEGなのか、といったあたりのデータは見つけることができませんでした。他のカメラに比較するとまだまだ作例はネット上でも少ないsd Quattroですが、そうした探す手間を省いて手っ取り早く、このカメラがどんな仕上がりを見せてくれるのかというのをざっと見るという点では、四本のレンズの作例として好適な一冊といえるのではないでしょうか。