生島足島神社は日本の中心にあり、夫婦円満・子宝安産のご神木として知られる夫婦欅がウリの神社です。ただちょっと残念至極だったは、御本社”前”での写真撮影が厳禁となっており、お参りしたあとの写真撮影という自分なりの参拝様式を愉しむことがなかったことでしょうか。
なので、御本社は離れて撮影です。よくよく思い返してみると、ネットでも広角レンズを用いて御本社全体を真っ正面から撮影した写真は見た記憶がありません。なるほど、そういうことだったかと納得した次第。
看板の説明文による「この本殿には床板がなく、土間の大地が御霊代とされている」とのことで、ちょっと変わったつくりになっている様子なのですが、撮れないものは仕方ありません。神様の怒りを買ってもアレなので、ここはすごすご退散し、御神橋の向こうから御本社を撮影しようとカメラを向けたところ……神池の向こう、八幡社や秋葉社のある方角から「ぐわーっ!ぐわーっ!」という雄叫びが(^^;)。
その怪声に恐れをなしながらもようやく一枚だけは撮ることができましたが、いったい何事かとそちらに行ってみると、絶叫の張本人はこの白鳥。隣には鴨がノンビリとひなたぼっこをしていますが、この白鳥だけは勇ましく、カメラを構えると羽を広げて威嚇しながら嘴を突き出すようにしてこちらに向かってきます。御神鳥の鶏は、伊勢神宮や穂高神社でも見かけましたが、ここまで勇ましい白鳥の神鳥というのも珍しい。
このあと、神池の周囲を取り囲むように巡らされた秋葉社と八幡社、荒魂社をお参りして参拝終了。真田信之公寄進とされる諏訪大社そばの夫婦欅は見事でしたが、撮影禁止が怖くて(いや、このあたりは撮影禁止ではない筈なのですが)、あまり積極的にシャッターを押せなかったのはナイショです。
こんなわけでこの日の参拝は終了。今晩の温泉宿に泊まるのは今回で三回目となり、なんと今回はチェック・インのときに記帳しなくても良いと言われ、そのまま部屋に通されました(^^;)。上田市から少し山へと入ったところにあるこの宿の料理は絶品で、あまり多くを食べられない自分たち中年夫婦にとっては今一番のお気に入り。明日はここから諏訪へと下り、下社を一通り愉しむことになります。というわけで続く。