格別結願を目指しているわけではないのですが、車で行きやすいところから気晴らしも兼ねて始めた坂東三十三箇所巡り。今回は埼玉県でも関越道東松山インターからほど近い第10番・巌殿山正法寺の岩殿観音と、第11番・岩殿山安楽寺の吉見観音を訪れました。
岩殿観音は大通りを入って参道の名残らしき緩やかな上り坂を延々と登ったところにありました。これ、電車とバスで観音巡りをするひとは大変だろうなァ……と思ったわけですが、車だとすぐ近くに駐車場があるのでかなり楽かと思いきや、山門を抜けての階段がなかなかにきつく、膝の悪い自分にはかなり堪えた次第です。
観音堂の構えは会津三十三観音で見かけたものを彷彿とさせる堂々としたもので素晴らしいの一言。真正面からも斜めからも、どこから眺めてもなかなか見応えのあるつくりで大満足。しかし今日は朝から両手がかじかむほどに肌寒く、納経をしようにも口が凍えてうまく呂律が回らないまま、観音経を唱えている途中で頭が真っ白になってしまいました。まだまだ修行が足りません。
観音堂の隣には地蔵堂と如来堂がありました。境内全体もなかなか風情があって居心地がよく、もう少し長い時間ぶらぶらしていたかったのですが、どうもこの境内は近所に住む方々の散歩コースとなっているらしく、写真を撮っている最中にも観音堂の裏手から次々と往来の人たちがやってくるので、観音堂の写真を納めたあとは早々に撤収しました。
山門へと続く下りの階段で、超広角レンズっぽいものをマウントしたD800シリーズとおぼしきカメラ(バッテリーパックつき)を手にした年配の方とすれ違ったのですが、おそらくこの寺自慢の大銀杏がお目当てだったのではないかなと推察されるものの、今日の時点では紅葉にはほど遠いほど蒼々としたままでした。
このあと食事を済ませて吉見観音へと向かったのですが、これについてはまた後日。