昨日リリースされたsd Quattroの最新ファームウェア1.02にさっそくアップデートしてみたので、簡単ながらその感想を。
「SIGMA sd Quattroファームウェアダウンロードサービス開始のお知らせ」のページを読むと、いくつかの改善が施されているのですが、「カスタムモード選択時に、オートブラケットやSFDモードが正しく動作しない現象」、「撮影後の画像処理中に、電源スイッチやロックスイッチの操作を行っても、まれに電源オフやスリープにならない現象」、「モニター切替え動作のタイミングによって、フリーズする現象」、「液晶モニターの表示モードをビューファインダーモードやLCDオフモードに設定し、モニター切替えレバーをFINDER、あるいはAUTOにして、ビューファインダーを覗きながら電源スイッチをオンにしても画像が表示されない不具合」など、いずれも自分は経験したことがないので、これらについてはノーコメント。
やはり気になるのは、「AF合焦速度および合焦性の向上」によってどのくらいよくなったのか、――もう、それに尽きると言ってもいいでしょう。一応、手持ちのレンズの中でも最近頻繁に使っている18-35mm F1.8 DC HSM | Art 、30mm F1.4 DC HSM 、50-100mm F1.8 DC HSM の三本について、ちょっとだけ試してみた感想を書き留めておきます。
- 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
ちょっとだけ速くなりました。「ウーンウーン」と悩んでいたのが、「ウーン」で合焦するようなイメージ。 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM と違ってもともと騒々しいレンズではないのですが、スナップに常用するレンズですから、「ウーン」の一間だけでキチンと動作するようになって満足です。 - SIGMA 30mm F1.4 DC HSM
実はあまり速くなったという実感がない(爆)。コンマ何秒くらいの印象でしょうか。先ほどほぼ毎週通っている印度料理屋の薄暗い店内で試してみましたが、確かにほんのちょっと速くなったかな、……と、ここまで書いていてふと気がついたのですが、今回はこの店での撮影で一度もMFを使いませんでした(今回添付した写真二枚)。ファームウェアのアップデート前は、なかなか合焦しないことがあって結局MFに切り替えていたりしたのですが、それが一度もなかったということは、近接撮影での「合焦性の向上」がなされたのかもしれません。 - 50-100mm F1.8 DC HSM
劇的に改善しました。スーッと気持ちいい感じで合焦します。もちろんSONYのボディにレンズ、――例えばα6300にSEL55F18のようにはいきませんが、近くの被写体に合わせてまず一枚、そのあとすぐに遠くのものへ合わせてもう一枚、というふうに撮ってみると、遠くの被写体にカメラを向けた瞬間、スーッと合焦します。以前は「グイーン……」という感じでしたが、合焦するときにも迷いはなく、本当にスーッ――と吸い付くように一発でピントが合います。このレンズを常用している人であれば、ファームウェアのアップデートは必須といえるのではないでしょうか。
というわけで今回のファームウェア・アップデートには大満足です。願わくば今回の改善項目をMC-11の方にも反映してくれたらなァ、……と。もちろん今はSIGMAにしてもリソースはsd Quattroの方に全部振ってしまわないといけない状況なのには違いありませんが、MC-11のユーザもファームウェアのアップデートを心待ちにしているということを伝えて、今回の記事はこれでおしまいにしたいと思います。